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DODの武器物語一覧見直したら滾ったので、(武器物語)
自分なりに考えてみました。この前考えたやつも武器物語風にまとめました

あといまさらになってDODの主人公すごい好きだなぁ…と…
亡国の王子、復讐に燃え、趣味は殲滅戦・敵を斬った際に見せる「素敵な笑顔」
がチャームポイントの24歳AB型…


主人公とヒロイン(竜)が同じ声優さん(池畑慎之介/ピーターさん)
というのが斬新ですね
そういえば当時十歳の子役の子とか唐沢寿明さんとかを起用して
ろくでもない台詞をしゃべらせていました…なつかしい


創作武器物語

【処刑人の涙】 AXE

寡黙な処刑人は王の命令に従い来る日も来る日も
罪人の首を刎ね続けた。
何代も続く由緒正しき処刑人の家に生まれた彼は
不浄の一族と忌み嫌われながら、罪人が苦しまず一瞬で
死に至るを業を磨き、首切り斧の手入れを惜しまなかった。

不浄の一族と忌み嫌われる処刑人が街へ出る度、
人々は陰ながら彼を罵り、近づこうとしなかった。
浮浪児が腐った果実を投げつけて人混みの中に逃げて行った。
その時一人のみすぼらしい、裸足の少女が歩み出て、処刑人に顔を
ハンカチで拭った。不浄と恐れられる彼の身体に触れたのは
彼女が初めてだった。

彼女は貧民街で病気の母と暮らす物売りだった。
裸足の小さな足は日々の労働ど寒さで傷だらけだった。
処刑人は街の靴屋へ向かい、少女の足にあった、温かい毛糸の靴を
新調させた。彼女の小さな足には赤い可憐な靴が似合っていると思われた。
処刑人は彼に怯える靴屋の女将に、
その靴を少女に必ず渡すようにと言い残し、去っていった

それから数年後、刑の執行を続ける彼の元に、
舞踏病の女が訪れた。
養い親の看病から抜け出し、舞踏会へと繰り出したその夜
から、踊ることがやめられない、赤い靴を履いた足がひとりでに
動き出す、どうかその斧で、この足を切り落してください。
女は、あの時処刑人の頬に触れた少女であった。

可憐な小さい足は、引き締まった若い女の足となり、
泣きながら踊り続ける罪深い姿はため息が出るほどに
美しかった。
処刑人は彼女の懇願通り、その足を斧で切り落とした。
彼が日々磨いた腕と斧の切れ味のおかげで、痛みを感じることなく
二本の足は身体を離れた。切り離されてなお踊り続ける二本の足は
もはやこの世の光景ではなかったが、涙に濡れたその目で処刑人は
踊る足を見つめ続けた。


【聖心の鉄槍】 SPEAR

その尼僧は女の身でありながら神の声を聴き、恩寵の世界を幻視した。
尼僧はその世界を、宝石のごとく輝やかしい、
薔薇の芳香の様に香しい 詩歌によって表す術を持ち得ていた。
彼女の心は天とつながっており、貧しき者にも虐げられた者にも
等しく 恩寵の言葉を分け与えた。

人々は尼僧を聖女と呼び、彼女を拠り所とした
貧しくも穏やかに愛し合い助け合う共同体を築いていた。 
しかし、大陸を巻き込んだ戦火がここにも迫り、風は血と肉の焦げた臭いを運ぶ。
尼僧は焼き墜ちる村と、血に塗れた剣先の鈍い煌めきを幻視した

血に飢えた軍隊が耳慣れない甲冑の音を響かせ、 共同体を蹂躙しようとしていた。
戦う術を持たない人々は丘の教会の扉を閉め、尼僧にすがり嘆いた。
一人の老人が歩みでて、尼僧にこう懇願した
「あなたの麗しい詩歌をお聞かせ下さい、これから嬲り殺される我々に
せめて天上の夢を見せて下さい」

尼僧は老人の頬に優しく触れた。そして強く目を見開らくと
一度も使われた事のない鋼鉄の槍を掴み、彼らに背をむけ、教会の外へと躍り出た。 
女の手ではとても一人持てないその槍を、尼僧は片手で高々と掲げると、
この世の禍を全て集めたかの様な呪詛の詩歌を紡ぎ、天へ向かって叫んだ。

その時突如として、空から轟音が響き、幾筋もの天雷が軍隊を襲い
強烈な光と炎がその場を包みこんだ。
光と熱に焼かれたその背中が、人々が見た尼僧の最後の姿となった。 


【越境の道標】 LONG SWORD

幼き少年が追いやられたのは古塔の最上階
古くから牢獄として使われていた陰気な部屋の
窓はすべて打ち付けられ、一筋の光も漏れる事はなかった。
少年に与えられたのは古めかしい一振りの剣のみ。
自害用に用意された、しかし美しく繊細な細工の刀剣であった。


牢獄のなかの少年は絶望の現実を直視することなく
空想の世界で天使と唄い、光を通さぬ部屋の中で
朝日の輝きと七色の虹の詩を作った。
美しい刀剣は、その姿にふさわしい物語を与えられ
少年の唯一の友となった。

あるときは、少年は刀剣とラクダに乗って銀の砂漠を旅し、
あるときは、小さき青い花が咲き乱れる雨の湿原をともに歩いた。
少年と剣の語らいは夜深くなってもやむことはなく、
少年は鞘に入った刀剣を抱いて眠り、夢の中でも語らいを続けた。

刀剣には旅するラクダと湿原の花の透かし彫りがされていた。
光の届かない塔の中にいる少年には
その細工がいつから施されていたのかを知るすべはなかった。
塔の見張りは時たま少年と、少年ではないもう一人のかすかな声を聴いた。
やがて少年は衰弱し、刀剣に語る物語も途切れようとしていた

少年の命が尽きようとしたとき、刀剣が少年に話しかけた。
「私を手に取り、あの窓を切り破るのだ。私と君ならどこにでも行ける」
最後の力を振り絞り、少年は刀剣を振るい、あふれ出る光をその身に浴びた。
その後少年の姿を見た者はいない。見張りの者の証言によれば、
その部屋の固く閉じられた窓には、一つの傷も見当たらなかったという



【贖罪の聖杖】 ROD

少年は逃げ続ける。命を守るために。己の血を絶やさぬために
王家の血を引く最後の一人である少年に父王は言う。
「何に換えても生き延びよ。その血を後世に残すのだ。
今王国が蹂躙されようと、それは滅びの時ではない
我々の血脈は神秘を秘めておる、必ずやこの地を再び、
いや、いずれは神のごとく世界全土を治めるであろう。
我々の血が全てを救い、全てを治めるのだ。お前にしかできぬ。
生き延びよ、それがお前の使命。」
 
王都は炎に包まれ、決死の抵抗も空しく陥落し、破壊された。
少年を逃がすために百の命が犠牲になった。皆が彼の盾となり
次々と息をせぬ、ただの物体と変貌した。
生き残ったのは流れ矢から少年を庇い、右目を失った従者だけ。
弓の名手である彼がいなければ、とても生き残ることは出来なかった。
瀕死の従者の髪を優しく撫でながら、この足手まといを
置いてどうやって追手から逃れようかと、少年は考えを巡らせた
 
死体の山で途方に暮れる少年と従者の前に、夕闇の魔女が現れた。
彼岸と此岸の狭間に生きる魔女は少年に、みすぼらしい木の杖を渡し、
次の様な話を持ちかけた。
「生き延びたいというのなら力を与えよう、しかしその力は贖罪のため
にのみ使うことが許される力。お前の犠牲となった者の命の尊さを、
お前が知ることが出来る様に」
 
杖に宿った贖罪の力は百と一回のみ有効で、それは彼のために
死んだ者の命と、従者が失った右目の数に由来する。
黒く美しかった従者の瞳は醜い傷跡によって閉ざされてしまった。
少年には分らない、罪の重さ、命の尊さ、それがなんだというのだろう。
他人の命など、代替可能なものに過ぎない。それが少年にとっての理。
百と一の魔法を使い切るまで、その重みを彼が知る事が出来るのだろうか



【水銀の弓矢】

一度、もう一度と魔法を使い、誰かを助ける度、
誰かの人生に触れる度、少年の心は痛みを覚えるようになった。
それが死んでいった者たちへの想い、哀悼の想いだと気付いたのは
九十の魔法を使い終わった後だった。
犠牲の重みに苛まれる少年を従者は支え励まし、気さくに笑って見せたが、
永遠に閉じられた右目と、昔はいつも見る事が出来た
その美しい瞳を思うと、心が引き裂かれるようだった。
少年は百一回目の魔法を従者の眼を治すためにとっておいた。
 
いつかの時に現れた魔女に
「このまま魔法を使い切れば少年は死ぬ」、と知らされていた従者は、
少年に
「どうか最後の魔法を使って、もとの人間に戻って欲しい、
私を助けるのなら、そうしてください」と懇願した。
従者の願いは叶い、少年は死の呪いを免れたが
百の贖罪によって犠牲の尊さを知った少年は苦悩し
いつもの様に夕闇に紛れて現れた魔女に問うた
「僕はもう魔法が使えない、誇れるのは血筋だけのどうしようもない人間だ、
彼の失った片眼を、どうすれば償える?」
 
 
 
 
 
魔女は言った
「お前は何故自分の血筋が貴重であるのか、
皆がそれを守ろうとしたのか考えたことがあるのかい?
お前の家系に流れる血はあらゆる怪我や病を治す万能薬の材料なのだ。
お前の一族が王となり土地を治められたのは、
その血を受け継ぐものを贄とし、戦を勝ち抜いてきたからだ
その血が続きさえすればまた人を集め、国を興すことができると
お前の父は考えていたのだろうよ」
 
 
魔女は懐から銀の杯を持ち出し、こう続けた
「この水銀がお前の血と混ざり合い薬となれば、あの者の眼は再生するだろう。
いまでは失われた、古代の業によって完成した奇跡の一片だ。
お前は水銀の毒で死ぬが、その血肉は腐らず、あらゆる病や怪我を癒すだろう。
あの従者はもう一度、その美しい黒い目に世界を映せる。
そして、お前一人の命が、百よりもっと多くの命を救うことになるだろう」
 
命の尊さを知った少年は、喜んで杯の水銀を飲み干した
 
 
従者が駆け付けたとき、すでに魔女の姿は消え、
冷たくなった少年だけが残されていた。
 
魔女は罪の象徴と言ったが、
その傷は彼にとっては呪いなどではなかった。
本当は、失った片眼の傷は、主君を守った従者の、
従者だけのささやかな誇りであり
大切な勲章だったのだ。
 
従者は冷たくなった少年の身体を腕に抱き、
天に向かって一度獣の様な低い声を発した後、
残った黒い片眼から、いつまでも涙を流し続けた。
 
 
 
何十年も前に滅んだ、とある国の廃墟には、
永遠に腐敗しない美しい少年の死体があるという。
その血肉は万病を癒す薬となるが、その廃墟には彼を守護する片目の亡霊が潜んでおり、
近づく者すべてを水銀の毒矢で射殺すという。
亡霊は絶えず涙を流しているが、
少年の死体は満ち足りた微笑みを浮かべ、そこに横たわっているという
 命の尊さを知った少年と、彼の命を守ろうとした片目の従者の物語を知る者は
今ではもうどこにもいない。




フランスの場合ですけど、パリに有名な処刑人一家「サムソン家」っていう一族がいて、
貴族並みの収入と知的水準をもちながら人々から差別されて生きていきたといいます。
その中でも本当に手練れの処刑人は相手の首を剣で一瞬にして切り落す事が
出来たそうな…基本的に斧とかではなく、切れ味の鋭い剣を用いていたようです。
そのためプロの、とくに王都パリの処刑人は剣の達人である必要ががありました。
まだ未熟な処刑人は罪人を無駄に傷つけてしまって悲惨なことになったそうです。
また、処刑人は人間の身体を壊す業と同じく、医術にも通じるインテリ武闘派の
一族でもあり、忌み嫌われると同時に尊敬もされていたようです
斬首っていうのは貴族とか身分の高い人しか許されない処刑法でしたが、
最も安楽できる「ギロチン」が医師ギロタンによって発明されてからは、
王族でも平民でもみんなギロチンで処刑になってしまいました。
遠藤周作の「マリーアントワネットの生涯」だとこの医師と処刑人が一緒に
「人道的な処刑法」を模索して機械を開発するシーンが出てきますね。
もちろんフィクションですが…

赤い靴、の首切り役人から見た話が気になってこんな内容に…
赤い靴もなんか武器物語と親和性高いです…

杖と弓の話はこの前の記事をコンパクトにしたものですね。
従者視点の短い話も書きたいです。
昔のゲームで、なんてことのない中ボスとかに
人間だったころの深い設定があったりするのが好きだったんですが
これはそんなイメージです。「水銀の弓矢」の従者も、亡霊としていつか
退治されるんでしょうが、昔は情愛にあふれた人間だったんだ、みたいな。

「越境の道標」がお気に入りです
もし読んだ方がいたら受け取った解釈を拍手で教えて欲しい…などとw
自分でも数種類解釈があります

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水銀の弓矢 続き




一度、もう一度と魔法を使い、誰かを助ける度、
誰かの人生に触れる度、少年の心は痛みを覚えるようになった。
それが死んでいった者たちへの想い、哀悼の想いだと気付いたのは
もう九十の魔法を使い終わった後だった。
犠牲の重みは彼を苛んだ。
従者は彼を支え励まし、気さくに笑って見せたが、
永遠に閉じられた右目と、昔はいつも見る事が出来た
その美しい瞳を思うと、心が引き裂かれるようだった。
少年は百一回目の魔法を従者の眼を治すためにとっておいた。
 
いつかの時に現れた魔女に
「このまま魔法を使い切れば死ぬ」、と知らされていた従者は、
少年に
「どうか最後の魔法を使って、もとの人間に戻って欲しい」と懇願した。
従者の願いは叶い、少年は死の呪いを免れたが
百の贖罪によって犠牲の尊さを知った少年は苦悩し
いつもの様に夕闇に紛れて現れた魔女に問うた
「どうすれば彼の眼を治せるの?」
 
 
 
 
2「僕はもう魔法が使えない、誇れるのは血筋だけのどうしようもない人間だ、
彼の失った片眼を、どうすれば償える?」
 
魔女は言った
「お前は何故自分の血筋が貴重であるのか、
皆がそれを守ろうとしたのか
考えたことがあるのかい?
お前の家系に流れる血はあらゆる怪我や病を治す万能薬の材料なのだ。
お前の一族が王となり土地を治められたのは、
その血を受け継ぐものを贄とし、戦を勝ち抜いてきたからだ
その血が続きさえすればまた人を集め、国を興すことができると
お前の父は考えていたのだろうよ」
 
 
魔女は懐から銀の杯を持ち出し、こう続けた
「この水銀がお前の血と混ざり合い薬となれば、あの者の眼は再生するだろう。
いまでは失われた、古代の業によって完成した奇跡の一片だ。
お前は水銀の毒で死ぬが、その血肉は腐らず、あらゆる病や怪我を癒すだろう。
あの従者はもう一度、その美しい黒い目に世界を映せる。
そして、お前一人の命が、百よりもっと多くの命を救うことになるだろう」
 
命の尊さを知った少年は、喜んで杯の水銀を飲み干した
 
 
従者が駆け付けたとき、すでに魔女の姿は消え、
冷たくなった少年だけが残されていた。
 
魔女は罪の象徴と言ったが、
その傷は彼にとっては呪いなどではなかった。
本当は、失った片眼の傷は、主君を守った従者の、
従者だけのささやかな誇りであり
大切な勲章だったのだ。
 
従者は冷たくなった少年の身体を腕に抱き、
天に向かって一度獣の様な低い声を発した後、
残った黒い片眼から、いつまでも涙を流し続けた。
 
 
西から来た旅人は、最近一つの噂話を耳にした。
それは夜長の暇をつぶすためのただの怪談話であったが、
どこか悲しげで美しい物語であったので、
しばらくの間、旅人の記憶に残っていた
 
何十年も前に滅んだ、とある国の廃墟には、
永遠に腐敗しない美しい少年の死体があるという。
その血肉は万病を癒す薬となるが、その廃墟には彼を守護する片目の亡霊が潜んでおり、
近づく者すべてを水銀の毒矢で射殺すという。
亡霊は絶えず涙を流しているが、
少年の死体は満ち足りた微笑みを浮かべ、そこに横たわっているという
 
旅人は独りたき火の炎を見つめながら、その炎の中に、
亡霊の黒い瞳から流れた涙が、少年の頬をゆっくりと伝い、
弧を描いた薄い唇に触れる光景を夢想した。
 
命の尊さを知った少年と、彼の命を守ろうとした片目の従者の物語を知る者は
今ではもうどこにもいない。

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トムは『贖罪』の魔法少年。基調色は黒とココアブラウンで、煙管を愛用している。
片目のないウサギと共に暮らしていた。最期は自ら猛毒を飲み込み息絶えた。

診断メーカーでやってみたら面白かったので、それっぽいお話を考えました

即興で考えた設定

少年=滅ぼされた王国の王族の生き残り。
「古代の王の末裔である血を後世に残す」ことを悲願として父王に教え込まれたため、
この世で一番大事なものが自分の命であると信じこんでいる。
自分の命以外を尊いと思えない
彼のために死んで行った者の命の重みを知るために「贖罪」の魔法を与えられた


ウサギ=魔女の魔法によって使い魔に帰られた少年のもと従者。
かつては弓の名手だった。少年に他の命の尊さを知ってほしいと願いつつ、
彼自身、他の何よりも少年の命を最優先してしまう。
王族の紋章が入った国宝の煙管で頭叩くのはやめてほしいと思ってる


これがちょっと自分のなかでヒットしたので、ちょっと膨らませて中ニこころを解き放って
お話を考えたらDOD/ニーアの武器物語っぽくなりました

武器物語とはDOD/ニーアに出てくる武器に付随する物語なんですが
美しかったり残酷だったり意味深だったり、もやもや感に定評がある
独特の要素です 「不死鳥の大剣」「不浄の斧」「迷宮の息」が好き…


たとえば内容はこんな感じ
【王位簒奪者の槍】

ある国で王子の影武者をしている男がいた。男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている
女は王子の妹姫だった。
呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。 1

男は王子の妹姫に恋をしていた。自分を兄として慕ってくれる妹姫も
自らを愛してくれていると感じていた。たとえ偽物の姿を通してでも、
最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。 2

王子が戦争で指揮を執ることになった。
役目のために命をも投げ出す覚悟の男に王子は言い放つ。
対象の首を獲れば妹と寝るのを自分と一回替わってもいいと。 
男はへらへら笑う王子の口へ槍を突き刺した                3

戦争が変わり妹姫を妃とした「王子」は、自分の顔や喉を
傷つける行為をするようになった。妹姫が彼を「兄さま」と
呼ぶたびにそれは続いた。やがて「王子」は自らの顔を焼き、
口から槍を刺した状態で見つかった。その焼けただれた顔はとても穏やかだった。4


う、うん…と言う感じですよね。このもやもや感がなんか好き…


これイメージして書いたのが次のお話になります。


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